マツダ派遣切りに伴う失業給付延長問題で厚生労働省に要請 　(2010/02/18)

広島県労連は、マツダ派遣切りにともなう」失業給付延長問題」で、他の派遣切りにあった労働者の実態調査と、救済策を行うよう国に対して要請書を広島労働局に提出しました。

以下は要請書の全文

厚生労働大臣　長妻 昭 様 　
広島労働局長　勝田 智明 様

　　　　　　　　　　　　　　　　広島県労働組合総連合
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　議長　　尾野　進

　　　　　　　　　　　要　請　書
マツダを派遣切りされ、さらに失業給付の給付日数を不当に減らされたとして国に再審査請求をしたことに対し、労働保険審査会は請求人の主張を認めた。
　地域労組ひろしま組合員本澤正さんは、2004年12月から2008年12月まで4年マツダで働いていた。マツダは、3年を超える派遣労働者に直接雇用を申し込む義務があるとする労働者派遣法規定を逃れるため、サポート社員という3ヶ月と1日の期間直接雇用した。
雇用保険法では、有期雇用労働者の場合、3年以上雇用され離職されたものは180日の失業給付（本澤さんの場合）があるとされていたが、本澤さんは、マツダの直接雇用のサポート期間のあるため、最後の派遣会社との契約期間は1年11ヶ月となり、90日の支給しかなかった。

今回の労働保険審査会の裁決は「マツダのサポート社員制度について法律上の義務に形式的に対応するため、派遣労働者の雇用関係を派遣元から派遣先に一時的につけかえるための制度に過ぎない」と指摘し、「派遣元との雇用継続期間が『生産サポート社員』期間により中断していたとして取り扱うのは妥当と言えない」と、特定受給資格者に該当すると判断した。
　ついては、今回の労働保険審査会の裁決を受けて、下記のことを要請する。

　　　　　　　　　　　　記

マツダを派遣切りされた労働者の中には今回の本澤さんと同じく、所定給付日数を短くされた方が多数存在すると思われるため、実態調査の上、救済策を示されること。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　　　 上

また、2月18日より「マツダ派遣切り・失業給付ホットライン」を実施している。
●専用フリーダイヤル
　　　　　　　☎０１２０−３７８−０６０
●日　　時　２０１０年２月１８日（木）〜２月２７日（土）
●時　　間　　月〜金　１０時〜１８時
○土曜は０８２−５４５−０１４７（13時〜17時）