第８０回広島県中央メーデーが中央公園で開催 　(2009/05/02)

晴天の下、第80回広島県中央メーデーが広島市中央公園内ハノーバー庭園で開催され、約700人が参加した。集会は、尾野進県労連議長の挨拶のあと、９つの団体のリレースピーチ、デコレーションコンテストが行われ、メーデー宣言が採択され、タカノ橋商店街までデモ行進が行われた。

　　　　　　　　　第80回メーデー宣言　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
労働者・国民のみなさん！
　私たちは本日、たたかうメーデーの歴史と伝統を受けつぎ､「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義､中立の日本をめざそう」のメインスローガンをかかげ、守ろう日本国憲法、雇用・くらしを守れ、格差と貧困の解消などの要求のもと、第８０回広島県中央メーデーを成功させました。
みなさん！
アメリカ発の「金融危機」に端を発した世界同時不況で、日本では「経済危機」を理由にした大企業の「派遣・非正規切り」など大量首切りやベアゼロ・一時金削減、国家公務員労働者への一時金引き下げ、６年ぶりの中小企業倒産の急増、6月までに19万人が職を失うなど過去最悪の雇用・失業状態に陥ろうとしています。増え続ける生活保護世帯、11年連続の3万人を超える自殺者、OECD調査では日本の子どもの７人に1人が貧困状態にあるなど、この日本列島全体を蝕んでいます。
一片の紙切れによる大企業の「派遣・非正規切り」は、多くの労働者から職と住まいを奪い、人として生きることさえ否定する事態を招きました。同時に「くらし・雇用を守れ」と多くの市民と連帯・共同してとりくむ労働組合の姿に、熱い注目と期待が寄せられています。
みなさん！
「派遣・非正規切り」など大企業の横暴に対する労働者の反撃がいまはじまっています。
「一方的な首切りは許さない」と全国で150組合、1800人を超える派遣・非正規労働者自らが組合を結成、解雇撤回、寮生活の継続など一定の成果をかちとってきています。福山シャープ関連労働組合は組合結成後4ヶ月間で、解雇撤回は実現できなかったものの、組合の主張にそった解決を勝ち取ることが出来ました。マツダを派遣切りされた労働者は、組合に加入しマツダへの直接雇用を求めた申告や団体交渉を拒否されたことに対する不当労働行為の申立など行い、闘いを続けています。また、「大企業は内部留保を雇用にまわせ」の声は大きな社会世論となり、政府さえも認めざるを得ない状況にまで追い込んできました。
また麻生内閣による「海賊対処」法案の強行、米軍・グアム移転に伴う国民への負担増、消費税増税に反対し、地域医療崩壊など国民生活破壊、戦争国家体制づくりを許さぬたたかいを強めていきます。「西松献金」事件の真相糾明と「企業、団体献金の全面禁止」、政党助成金の廃止を求めます。
みなさん！
　　今こそ「大企業中心」から「国民本位の政治・経済」への転換にむけた絶好のチャンスを迎えています。重大な総選挙も目前に迫っています。
　　第80回中央メーデーを機に「なくせ失業と貧困。８時間労働で生活できる賃金を。消費税増税反対、社会保障制度の充実。ストップ！戦争する国づくり。食料自給率の向上。大企業中心から国民本位の政治・経済への転換」にむけて、国民諸階層すべての力を総結集することをよびかけます。
働くものの団結万歳！　第８０回中央メーデー万歳！

　　　　　　　　　　　　　　２００９年５月１日
　　　　　　　　　　　　　第８０回広島県中央メーデー集会