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「許すな!派遣切り」福山シャープ関連労組が勝利解決報告集会  (2009/04/25)


 シャープ福山工場には約300人の派遣労働者が働いていました。昨年の12月15日までにすべての派遣労働者が派遣会社から雇用契約の中途解雇を受けました。これは、シャープが派遣会社と結んだ労働者派遣契約を12月12日に解除、いわゆる派遣切りをしたからです。最初は「泣き寝入り」かと思いましたが、知人の紹介で1人でも入れる地域労組ふくやまを紹介いただき、メールや電話で仲間を集め12月25日のクリスマスに福山シャープ関連労働組合を結成しました。
 知人の紹介からわずか4日間のスピード結成でした。組合は、地域労組ふくやま、広島県労連、JMIUの上部団体に加盟し、援助を受けながら準備を進めました。要求書の作成、団体交渉、記者会見、地域での訴え、ビラ配り、めまぐるしい取り組みでした。
 話し合いの中で、なかなか組合に来てくれない人の思いを、どう反映させるかを何度も話し合い、集会での訴えは、出来るだけみんなで分担してやることにしました。夫婦で派遣切りにあっている仲間や、闘争中に赤ちゃんの出産のあった仲間、寮を追い出された仲間などいましたが、みんなで助け合い信じ合って、ここまで来ました。
 仮処分申請とシャープ大阪本社、大阪労働局への要請を2日後に配置し、3回目の団体交渉を2月25日に行いました。そこでは、代表6人が生活の大変さ、理不尽な会社のやり方に対する憤りを自分の言葉で切々と訴えました。会社の態度はかたくななまま、解雇撤回どころか、契約期間中の賃金保障も行わないという見解は変わりませんでした。しかし、その夜、突如会社は私たちの主張に沿った賃金解決を提案し、論議の中で合意することにしました。
 私たちが今日笑顔で解決の日を迎えることが出来たのは、地域労組ふくやま、県労連をはじめ、JMIU,地域の方々、またお顔も拝見したことのない遠方の方々からの応援、支援などの支えがあったからです。たくさんの方々との出会いや交流をしていく中で、人の温かさに気付けたという事は、自分たちのこれからの人生を送る上でとても重要な経験になりました。
 これからも自分たちで出来ることを精一杯やっていこうと思います。今までご尽力いただいたみなさんに、心からお礼をしたいと思います。ありがとうございました。
                  2009年4月17日  
                福山シャープ関連労働組合


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