許すな雇用破壊！守れ地域経済！ 　　 ２・１０県民集会に４５０人 　(2009/02/11)

大企業の派遣切り、期間工切りなど行われる中、それを許さない世論を広げようと、県民運動実行委員会主催の２・１０集会が県庁前で行われ450人が参加しました。集会ではマツダを派遣切りされた労働者（代読）、民商県連居神事務局長、福山シャープ関連労組組合員らが実情を訴えました。シャープ関連労組副委員長は、「解雇以降の地域のみなさんの支援に感謝しつつ、契約期間の残りの賃金の保障を求めていく」ことなど表明しました、集会後本通りをデモ行進（写真）しました。
＝以下集会アピール＝
県民のみなさん
　景気悪化を理由に、トヨタやキャノン、マツダ、シャープなど大企業の派遣切り、リストラの嵐が吹き荒れています。人間をモノのように使い捨てにして、寮から追い出し、寒空に放り出す無法は断じて許せません。
　今回の状況を作り出しているのは、派遣労働の「原則自由化」や製造現場への解禁など、労働法制の規制緩和と政府のリストラ支援で、賃金の安い非正規労働者を急激に増やしてきた結果です。労働者には、何の責任もない政治災害です。さらに、大企業のリストラ合理化は、下請け企業の経営にも大きな影響を与えています。経営不振、倒産の危機に直面している中小企業・業者も増えています。日本のものづくりの基礎を支えている中小企業の経営が破綻をすれば、地域経済は根底から崩れてしまいます。
　大企業の横暴に対して、非正規労働者がたたかいに立ちあがっています。マツダで派遣切りにあった労働者は労働組合に加入し、交渉して派遣契約期間の延長、住居の確保、賃金未払いの支給・解決金による和解を勝ち取りました。
　シャープ福山工場を解雇された派遣労働者は、福山シャープ関連労組を結成し、解雇撤回をめざして、地域・全国の支援を受けながら組合員を増やし粘り強く闘っています。プレス工業を解雇された派遣労働者は労働組合のたたかいの中で、解雇撤回、新たな派遣先会社の紹介という成果を勝ち取りました。
　このような闘いは、大企業の足元を揺るがし、「非正規切りは許せない」の世論を高め、政治を動かし始めています。　
　大企業が巨額な内部留保の一部を取り崩せば、解雇計画は中止できます。大企業は雇用を守れ！派遣・期間工きりは中止せよ！の声を大きく上げましょう。いまこそ、「許すな雇用破壊！　守れ地域経済！」をスローガンに、総反撃の運動を起こしましょう。
　　　　許すな雇用破壊！守ろう地域経済！２・１０県民集会