「9条の会」講演会で小森陽一氏があつく語る 　(2008/11/08)

　11月2日（日）、広島平和公園内広島国際会議場にて開催された9条の会講演会は、550人の参加者で熱気につつまれました。この催しは、広島県9条の会ネットワークの主催でひろしま医療人九条の会の共催で行われ、九条の会事務局長の小森陽一東京大学教授が「主権者力を磨き、憲法9条を奏でる」と題して講演しました。
小森氏は、講演の中で「2007年に全国6800を超えた九条の会は現在7000近くになっている。地道な運動の広がりが、読売新聞の世論調査でも15年ぶりに『憲法九条は変えないほうがいい』が多数派になっている。
　この15年の意味を思い返すことが大切である。民主党の小沢一郎代表は15年前に自民党の幹事長として自衛隊の海外派兵を強引に推し進めようとしPKOが始まった。しかし、91年の湾岸戦争で政府は自衛隊を派兵することはできなかった。これは憲法9条があったからであり、日本は九条の存在を世界に知らしめることができた。現在の『憲法9条は変えない方がいい』から、『憲法9条は絶対に変えてはいけない』に世論を持っていかなければいけない。そのためにも9条を生かしていく運動が大切である。」などと語りました。