憲法集会盛大に開催 　(2005/05/10)

　12回目を迎えた「憲法集会」が５月３日、広島県立文化センターで開かれました。国会で憲法改悪が議論されていることも反映してか、立ち見も出るほど、盛大でした。
　「集会」は、石口弁護士が司会を務め、田村和之実行委員長は「歴史の転換期にいる。改憲を許しアメリカの下で他国を侵略し、他民族の自由を侵す国になるのか、それとも平和国家に徹するのか、その分かれ目に差し掛かっている」と開会挨拶で「憲法改悪」を阻止しようと訴えました。
　続いて登壇した山田延廣広島弁護士会長は、「憲法集会」との関わりを紹介しつつ「会長になっていろんなところで挨拶したけど、こういう場所での挨拶が楽しい」とユーモアを交えたエールを送りました。
　第一部の記念講演は、ジャーナリスト伊藤千尋が新聞記者としての長い海外生活を振り返りながら、「９・11同時テロ」時のアメリカの様子、その後のアメリカ政府の動向を報告するとともに、アメリカ国民の反戦が健在であることを紹介しました。また、憲法を守るだけでなく生活のなかにいかす攻勢的な立場が大切と強調しました。
　廣島敦隆弁護士作と紹介のあったミュージカルは、島崎藤村と宮沢賢治の作品を紹介しながら、現在の「改憲」勢力を批判する構成で楽しく鑑賞しました。
　例年通り子ども立つの溌剌とした演舞に、圧倒された「憲法集会」でした。